【要約】
この記事では、近畿測量専門学校の高い進学率や卒業生のエピソードなどを紹介し、宗澤政宏氏の教育者としての功績を振り返ります。
【はじめに】
前回の記事の最後に、近畿測量専門学校の平成25年度の進学率が100%だったことを紹介しました。
今回は、そんな近畿測量専門学校を卒業した学生たちの進路や就職後について紹介していきます。
【近畿測量専門学校を卒業した学生たち】
平成25年度近畿測量専門学校卒業生のうち、求職者は49名で、その49名全員が内定を獲得しました。
数ある測量専門学校のなかで、測量・地理空間情報業界再大手の株式会社パスコに毎年2名の内定者を輩出しているのは、近畿測量専門学校だけです。
このほか、大手建設コンサルタントへの内定者も多数出しており、近畿を中心として四国・中国地方で業界をリードしている企業への内定を確保しています。
卒業生のなかには、就職ではなく進学を希望する学生もいます。
これまで、大阪市立大学や関西大学、近畿大学などの四年制大学へ編入した実績があります。
近畿測量専門学校で測量の知識を蓄えた後、四年制大学で他分野の学問を習得し、より引き出しのある魅力的な人材へと成長することもできるのです。
こうして近畿測量専門学校を巣立った学生たちは、やがて社会人として業界で活躍することになります。これからそんな卒業生を何人か紹介していきます。
・平成3年度情報測量学科卒業・森田さん
測量は地味な作業ですが、なかなか行くことができない場所での作業であることや、利益を求めない国家事業であることなど、やりがいのある職業です。
私がおこなっているのは測地業務ですが、他に測図・地理調査など多岐に渡る分野があります。あなたも形に残る仕事をしてみませんか?
・平成24年度情報測量学科卒業・石田さん
入社すぐに現場に行き、基準点測量や地形測量などの測量業務のみならず、交通量調査や橋梁点検など調査業務にも携わりました。
最近では、台風による自然災害の調査と復旧に向けた測量業務といった市民生活に繋がる仕事もしています。会社での先輩からの技術指導では近畿測量専門学校で学んだ基礎が役立つことが多く、毎日がとても充実しています。
・平成11年度測量専門学科卒業・藤井さん
測量技術者を目指すみなさんは、3つのことを意識してください。
1つは、将来どうなっていたいのか夢を持つこと。
2つめ、何か自分の得意なものと測量をくっつけてみること。
3つめは多角的な視点を持つこと。
研鑽の連続です。何を武器に世の中で生き残るのか。技術は対価という価値を生むことを理解しましょう。前述した3つは意欲、工夫、そして視野の広さをもたらします。
これから身に付ける技術とあなた自身の個性で、唯一の技術者を目指してください。
・昭和63年度測量専門学科卒業・大林さん
振り返れば「起業して社長になりたい!」という想いを実現させてくれたのが近畿測量専門学校でした。
熱い先生方の指導を受ける中で測量を学び、スムーズに就職もでき、現在のターニングポイントになりました。
測量人を目指すみなさん、測量とは未来へと財産を繋ぎ、また人々の安心安全な暮らしを守るベースとなる仕事です。
地域への貢献を胸に地図情報コンサルタントとして頑張っています。
・平成7年度情報測量学科卒業・上田さん
私が経験した最大の仕事は第52次南極地域観測隊として南極で測量したことです。
近畿測量専門学校で学んだ測量技術を活かし、一緒に学んだ仲間たちに励まされ、南極の地を踏むことができたことに感謝しています。
【最後に】
今回は近畿測量専門学校を巣立った卒業生にスポットを当てましたが、彼らが測量分野において多大な貢献をしていることは疑う余地はありません。
そして彼らを育てたのが近畿測量専門学校であり、宗澤政宏氏なのです。
これからも宗澤政宏氏の魂を継承した卒業生たちは、社会・地域に多大な貢献をしていくことでしょう。