宗澤政宏がお届けする、社会貢献に関する紹介

日本写真映像専門学校を卒業した人々⑲

【要約】

この記事では、宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校の卒業生の活躍をご紹介しています。

 

【はじめに】

宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校は、長年にわたって写真界に数多くの優秀な人材を輩出してきたことで知られています。

今回も、過去の記事に引き続いて、そんな日本写真映像専門学校の卒業生のなかからピックアップして、その方の活躍をご紹介していきます。今回ご紹介するのは、梅佳代さんです。

 

【木村伊兵衛賞受賞者 梅佳代さん】

日常にひそむ、ちょっと変で愛らしい瞬間を切り取る作風で注目を集める写真家、梅佳代さんは、写真集「うめめ」で木村伊兵衛賞を受賞したことで知られています。

 

公園の隅で踊るおばさん、壁一面を埋め尽くす子供たちの「ビル」と書いた習字…。独特の視線で世界をとらえた「うめめ」は発売されてすぐに高い評価を得ました。「(木村賞に決まって)最初は『もらっちゃったー』って感じだったけど、『アサヒカメラ』の木村賞の特集を読んでいたら、あまりにすごい賞なので、不安になってきた」と話した梅さん。

 

選考委員の篠山紀信さんは、梅さんが24時間世間を見つめる姿勢を「病気」と評し、そして「僕もこんな病気にかかりたい」と称賛しました。ちなみに梅さんが好きな写真家は、蜷川実花さん、HIROMIXさんだそうで、木村伊兵衛についてはまったく知らなかったのだとか。

 

「写真界の芥川賞」と言われる木村賞のお墨付きを得て以来、現在に至るまで数々の作品を発表していますが、たった1台のカメラで街を切り取っていく彼女の日常は、ほとんど変わりません。いつも首からカメラを下げて歩き、被写体をとらえた瞬間、シャッターを押します。

 

「人間が好き。キョロキョロしながら歩いて何かを見つけ、アッと反応した時にシャッターを押している。反応する回数が多分人よりすごく多い。写真を撮るのは時間も場所も関係なしに、一日中、全部が範囲。オン・オフがないんです」と語る梅さんですが、

「知り合いは増えたけど、カメラ関係の人ばかり。芸能人にはなかなか会えない」と無類の芸能人好きの彼女は不満顔。

念願のアイドルグループ「嵐」の写真も、まだ撮れていないそうです。

 

その一方で、仕事を頼まれると、なかなか断れない性格だそうで、「断るつもりで電話しても、結局、時間と場所を決めていたりする。この間は、私の部屋に女性タレントを招くって仕事が来て、断ろうと思ったけど、最後には『ちょっとだけですよ…』と受けてしまった。全然ちょっとじゃ済まなかった」。さて、今度はどんな作品を見せてくれるのでしょうか。

 

【母校の小学校で写真教室を開催】

そんな梅さんですが、地元の小学校の児童のために写真教室を開いたことがありました。「子どもたちに、自分で写真を撮ってそれを見る面白さを伝えたい」と意気込んで開催した教室は、能登町の柳田教養文化館で開かれた梅さんの初の県内個展に合わせて行われたもの。

 

梅さんは旧柳田小の出身で、学校統合で生まれ変わった新しい柳田小の6年生33人を指導しました。児童たちにデジタルカメラで思い思いの写真を撮ってもらい、1枚ずつ梅さんが講評するという形で進められました。梅さんの写真の特徴は、道ばたでゴミ箱をのぞき込む少年や薬局店内を歩くハトなど、笑いを誘う作品が多いのが特徴。

構図や露出はあまり気にせず、とにかく面白いと思った被写体にレンズを向けることを心掛けているといいます。6年生の担任・角間教諭は、実は梅さんが小学4年生の時の恩師。

 

角間教諭は「当時から人と違う視点を持ち、失敗も笑い飛ばすような、プラス思考の持ち主だった。後輩たちには、型にはまらない物事の見方を教えてくれる」と語ってくれました。友達同士で写真を撮り合ったりするなかで、友達や景色の中に新しい発見ができることを、子どもたちと一緒に再確認した梅さんでした。

 

【最後に】

梅佳代さんのような、日本を代表する写真家を輩出する日本写真映像専門学校。そしてその運営に携わる宗澤政宏氏の功績は、偉大なものであると言えるでしょう。