宗澤政宏がお届けする、社会貢献に関する紹介

日本写真映像専門学校を卒業した人々65

【要約】

この記事では、宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校の卒業生の活躍をご紹介しています。

 

【はじめに】

宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校は、長年にわたって写真界に数多くの優秀な人材を輩出してきたことで知られています。

今回も、過去の記事に引き続いて、そんな日本写真映像専門学校の卒業生のなかからピックアップして、その方の活躍をご紹介していきます。今回ご紹介するのは、浅田政志さんです。

 

【日本全国の家族写真を撮る「みんな家族」で隠岐の島を訪れた】

浅田さんは日本全国の家族写真を撮る「みんな家族」という作品も手掛けています。あるときには、島根県隠岐の島で食堂を営んでいるお母さんを撮影しました。隠岐の島には食事処がほとんどないため、お母さんの食堂は、ただ単にご飯を食べる場所というだけでなく、冠婚葬祭や同窓会などの行事を開く際にもそこに集まります。島の人にとっては大切な場所となってきました。そのお母さんが引退するということで、それを祝いたいという応募だったのです。

 

【浅田さんと家族がお母さんにサプライズ!】

浅田さんはお母さんの家族に、「どのような写真を撮ったらお母さんは喜んでくれると思いますか?」と尋ねたところ、「お母さんがいままで頑張ってきたことを残したい」という返事がありました。では、それを実現するためにはどうすればよいのか…ということを、お母さんのいないところでサプライズ的に考えていくことになりました。

まずはやはり、お母さんがいままでずっと頑張ってきた場所である食堂で写真を撮りたい。もっと喜んでもらうにはどうすればよいかと考えたところ、いままでご飯を振る舞う側だったお母さんに、今度はわたしたちがご飯を振る舞いたい…。もともとお母さんの引退を祝いたいという目的で応募してきたということもあって、話し合いを重ねるうちに、撮影を兼ねた「お母さんお疲れ様会」にしようという方向になっていきました。もしそうするんだったら、会場を飾る輪っかつづりがいるから、急いで作らないと…ということで、みんなで輪っかも作りました。

 

【お母さんに「ありがとう」を贈る瞬間を写真に収めた】

翌日、何も知らずに食堂に来たお母さんは、それはもうびっくりしたそうです。寄せ書きを渡したり、手料理を振る舞ったりといった形で会は進んでいきましたが、司会を浅田さんが務める展開に。もはや写真を撮るというよりはパーティーを開いているわけですが、そこで浅田さんはみんなでお母さんに「ありがとう」を贈る瞬間を写真に収めました。

浅田さんのなかで印象に残っているのは、やはりお母さんの手料理でした。打ち合わせで家を訪れた際に、振る舞ってもらった手料理は、やはりプロといった美味しさで、これまで沖の島の人々のお腹を満たし続けてきた料理人としての素晴らしさを感じたそうです。

 

【大阪で銭湯を経営する家族を撮影した】

大阪で銭湯を営んでいる家族の写真を撮りにいったこともありました。その銭湯は日本で唯一の開閉式銭湯という点が自慢でした。長女のお子さんが浅田さんに依頼してきたそうで、「うちの家族は面白い!銭湯を営んでいるし、50周年の記念なので撮って欲しい」ということでした。浅田さん自身も銭湯を経営している家族を撮ったことがなかったので、どんな人たちだろうと興味を持ちながら家族に会いに行きました。

 

【撮影することになった大阪の家族は、個性的な方々だった…!】

家族構成としては、おばあちゃんがいて、おばあちゃんには長女、次女、長男がいます。長女には子供がひとり、長男には奥さんと二人のこどもがいるので、総勢8人と一匹の犬という家族構成です。寺内貫太郎一家とサザエさんを足して2で割ったような家族のようだったといいます。

店舗の作りとしては、1階に酒屋があり、2階が銭湯になっています。多くのお酒を販売しているので、銭湯あがりにおつまみを食べながらお酒を飲む…といったことができる、地域密着型で風情のよい銭湯です。(次記事につづく)

 

【さいごに】

宗澤政宏氏と日本写真映像専門学校は、これからも浅田さんのような写真家を輩出し続けることでしょう。