宗澤政宏がお届けする、社会貢献に関する紹介

日本写真映像専門学校を卒業した人々67

【要約】

この記事では、宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校の卒業生の活躍をご紹介しています。

 

【はじめに】

宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校は、長年にわたって写真界に数多くの優秀な人材を輩出してきたことで知られています。

今回も、過去の記事に引き続いて、そんな日本写真映像専門学校の卒業生のなかからピックアップして、その方の活躍をご紹介していきます。今回ご紹介するのは、浅田政志さんです。

 

【銭湯を経営するだけあってパワーのある家族だった】

撮影を終えたあと、浅田さんもお風呂に入れてもらいました。ここの銭湯は入れ墨が入った方でも入浴できるのです。多くの温泉や銭湯は「入れ墨禁止」というルールがあり、浅田さんもそれはわかっているので「あぁ、やっぱりだめか」と思うぐらいなのですが、ここはOKという珍しい銭湯でした。湯舟に浸かったあとは、おばあちゃんが生ビールを飲むのを横目に見ながらコーヒー牛乳を飲み干したといいます。

銭湯というのは、町の人々が集まって裸の付き合いをする交流の場でもあります。お風呂に入ってお酒を飲む、という社交場を切り盛りしている家族だけだって、とてつもないパワーを持った家族でした。皆さん明るく社交的で、出てくるアイデアも面白い。ノリノリで撮影する変わった家族だった、と振り返りました。

 

【チャップリン好きのカップルからの撮影依頼】

結婚してからまだ間もないカップルから撮影依頼を受けたこともありました。彼の方が若く、彼女が8歳年上というカップルでした。関西に住んでいた彼女が思い切って彼の住む場所へ移住したということで、一緒に住んでお互いに愛情を注ぎあえることへの感謝として、記念に写真を撮りたい、という依頼でした。

ふたりともチャップリンが好きで、チャップリンが好きな人が集まるサイトで出会ったといいます。デートでは高尾山によく行くそうで、四季折々の高尾山はふたりにとって思い出の場所なので、高尾山を撮影場所としました。

「特にチャップリンのどんな映画が好きなんですか?」と浅田さんが聞いたところ、「街の灯」が一番好きだということでした。街の灯はチャップリンと盲目の花売り少女のおはなしなので、それをふたりで演じてみようということになりました。彼がチャップリン、彼女が花売りの少女という設定にしました。

 

【どしゃぶりの雨と寒さのなかで、撮影を強行した!】

チャップリン好きのカップルからの撮影依頼を受けた浅田さん。ふたりがよくデートで訪れるという高尾山での撮影を決めましたが、撮影当日が雨で気温も低いという天気予報が出ました。「明日こんな天気ですが撮影しますか?」とふたりから連絡があった浅田さんですが、「まぁ、雨でも撮りましょう」と浅田さんは返事しました。

しかし、当日現地に向かってみると、雨はどしゃぶりでとてつもなく寒い…という環境で、3人で凍えながら撮影をしました。

 

【雨だからこそ撮れるよい写真もある!】

しかし後日写真の仕上がりを見てみると、雨と雨雲の雰囲気が「街の灯」にそっくりで、チャップリンの故郷であるロンドンにそっくりに写ったのです。普段高尾山は人が多いので、仮に晴れたときに撮影をしたら、写真に人が写ってしまう。もちろん、晴れたときに撮影をするに越したことはないのですが、雨だからこその良さもある、と浅田さんは身に染みて感じました。

天気や条件が悪くても、そこで頑張って撮影すれば、その日なりの思い出が残る。苦労しただけそれが写真にも反映されると気づきました。自然の良し悪しで写真の仕上がりが左右されると思わず、雨なら雨でいい写真を撮ればいいだけの話だ、と浅田さんは思ったそうです。(次記事につづく)

 

【さいごに】

宗澤政宏氏と日本写真映像専門学校は、これからも浅田さんのような写真家を輩出し続けることでしょう。