宗澤政宏がお届けする、社会貢献に関する紹介

第31回コスモス国際賞の授賞理由

【要約】
ダイヤモンドソサエティの代表である宗澤政宏氏が、深く関わっている社会貢献活動の一部である公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会が創設したコスモス国際賞を、保全生態学者でイギリス・ケンブリッジ大学のウィリアム・ジェームズ・サザーランド博士が受賞することが決まりました

【はじめに】
ダイヤモンドソサエティの代表である宗澤政宏氏は、ホテル運営のみならず多方面において活動を行っており、様々な社会貢献活動に携わっている人物として著名です。宗澤政宏氏が行っている社会貢献活動の一つに、公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会の活動があります。この団体は、もともと1990年に大阪で開催され国際花と緑の博覧会を記念し、その継承と発展を目的に創設されたものです。コスモス国際賞というものも同時に創設され、自然と人間の共生に貢献するとみられる1個人やグループに賞金を授与しています。今回は、第31回コスモス国際賞の授賞理由について発表いたします。

【第31回コスモス国際賞の授賞理由】
コスモス国際賞委員会の委員長である山極氏から今回のコスモス国際賞の授賞理由が述べられました。
ウィリアム・ジェームズ・サザーランド博士は、生物多様性の保全に関わる学際分野 「保全科学」のパイオニアであり、生態学の基礎研究から環境政策への提言まで、多様な研究と活動の実績をもつ研究者である。とくに博士が提唱した「エビデンスに基づいた保全」という概念は、地球規模で進行する生物多様性の減少を食い止める活動に寄与する革新的な知識の統合であり、これを確立実行・普及し、先駆的な業績をあげました。
サザーランド博士は鳥類を愛するナチュラリストであり、当初から行動や生態についての研究に取り組んできた。一連の研究を通して「生物集団の中で個体が下す意思決定を予測し、それをもとに個体群全体の挙動を予測する」という合理的な理論を考案し、それまで別個の分野として発展してきた行動生態学と個体群生態学の両分野の統合を可能にした。
その後2000年には、上述した「エビデンスに基づいた保全」という概念を生み出し保全生態学の分野に革新をもたらした。また、2004年にはウェブサイト 『Conservation Evidence』を立ち上げ、公開した。これは、17か国語で書かれた160万件もの膨大な数の研究論文を網羅的に精査し、あらゆるタイプの生息地 (森林や草原など)と分類群(鳥類・両生類など) における保全活動の成功や失敗についての情報を特定し、集積したもので、生物多様性の保全に関心のある誰もが容易にエビデンスとして利用できるようになっている。このウェブサイトは、医師が参照する医療効果についてのエビデンス集から着想を得たもので、個人の経験や知識、他人からの伝聞のみに頼って行われてきたそれまでの生物多様性の保全からの脱却を可能にした。
これには、保全団体や資金提供団体を含む 1万5千人以上の常連ユーザーがおり、世界中の保全に関する意思決定プロセスに革命をもたらしている。サザーランド博士は、こうした活動を通してこれまで約100名の博士課程学生やポスドク研究者の指導、そして60か国
以上の約3,000名との共同研究を行うなど、人材育成の面での顕著な実績をあげている。
さらにサザーランド博士は、研究者と実務者、政策立案者と協同し、将来の人類社会に重大な脅威となり得る可能性のある変化の予兆をいち早く捉え、 政策立案に資し、リスクを減らすことを目的とした「ホライズン・スキャニング」を毎年実施している。これは、生物多様性の保全戦略や持続的な食糧生産資金調達の指針として活用されている。現在、人類活動の影響により生物多様性の減少が加速度的に進み、その対応は喫緊の課題である。サザーランド博士による効率的な保全へのアプローチは、多くの生物種や生態系、ひいては地球全体の自然環境保全に資する画期的成果であり、包括的、統合的な方法による業績として コスモス国際賞の授賞にふさわしいと評価した。

【最後に】
コスモス国際賞は、国際花と緑の博覧会が掲げた「自然と人間との共生」の理念を継承する形で創設されました。宗澤政宏氏は、コスモス国際賞をはじめ、公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会の活動に深く関わっています。
宗澤政宏氏はホテル経営のみならず、持続可能な地域社会の実現、長い視点での地球環境保持という目的を強く掲げています。宗澤政宏氏の社会貢献活動への関心の高さや、活動の積極性には、頭が下がるばかりです。宗澤政宏氏の志や思いと、国際花と緑の博覧会記念協会が掲げる「自然と人間との共生」という崇高な理想が実現することを祈るばかりです。