宗澤政宏がお届けする、社会貢献に関する紹介

日本写真映像専門学校を卒業した人々⑫

【要約】

この記事では、宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校の卒業生の活躍をご紹介しています。

 

【はじめに】

宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校は、長年にわたって写真界に数多くの優秀な人材を輩出してきたことで知られています。

今回も、過去の記事に引き続いて、そんな日本写真映像専門学校の卒業生のなかからピックアップして、その方の活躍をご紹介していきます。今回ご紹介するのは、梅佳代さんです。

 

【日本写真映像専門学校の卒業生・梅佳代さん】

日本写真映像専門学校の卒業生、梅佳代さん。過去の記事でもご紹介したことのある、日本を代表する若手写真家のひとりです。今回は梅さんをより深くご紹介します。

 

梅さんの人気を証明しているのが、写真集の売れ行きです。

ストリートスナップを中心にまとめた初の写真集「うめめ」は、13万部の大ヒット。続く「男子」が5万部、「じいちゃんさま」が4万部、ストリートスナップの第2弾「ウメップ」が5万部。アート系の写真集は3000部も売れればヒットといわれるなかで、圧倒的な支持を集めています。

 

そんな梅さんは、日常風景から、「これだ!」という瞬間をスパスパと切り出していくスナップショットの名手なのです。

作品を見ていると、プッと噴き出したくなったり、ニヤリと笑えたり、距離感や雰囲気に共感できたり…。それでいて、狙っている感じがまったくせず、どこまでも天然っぽいのが特徴です。

 

たとえば、被写体になったことがあるものを挙げると、白目をむいて変な顔をする子どもや、砂場の網に捕まったネコ、おばさんのジャンプ、大股開きの仮面ヒーロー…

など、あっさりと撮っているのに、人の心を鷲掴みにします。

 

なぜ、こういう写真が撮れるのか、本人に聞くと「なんでかなあ。カメラ持ってるから撮れるっていう感じがする」。実際に、梅さんはどこに行くときもカメラを手放さないといいます。というとストイックで求道的なイメージを抱くかもしれませんが、そういうわけでは無いのです。

「だいたい、いつでもオンの状態ですよ。リラックスし続けながら、オンですね。え? 世間的にはリラックスしてたらオフですか? だったら私、いつでもオフなのかなぁ」

息をするように写真を撮り、飄々と語る。自然体こそ梅さんらしさです。

 

【すべての写真が記念写真】

ある日、年配の夫婦が東京駅の赤れんがをバックに撮影しているのを見つけた梅さん。

老夫婦は、カメラの操作に慣れていないのか手間取っています。

すると梅さんは「私、撮りましょうか?」と近づいていく…。「どこからですか? あ、大阪?」などと言いながら、2人を撮る。

 

さらに、「私も撮っていいですか」と梅さんは自分のカメラを向け、最終的は2人のカメラに彼女も納まって、知り合い同士のようになってしまいます。

何分間か前まで、まったくの他人だったはずなのに…。これこそが、自然体をシャッターに収める、梅さんの日常なのです。

 

普通の生活の、ふとした瞬間に現れる不思議な場面や味のある表情。

それらを写し取る撮影は、対象に、ごく自然に近づいていくことから始まります。その底にあるのは「人への好奇心」。梅さんは「ゴシップ好き」を自認しており、朝はいつもテレビのワイドショーを見ることで始まるほどだそうです。

 

梅さんは、「その時その時の、私とその人にとっての記念写真を撮るつもりでいます」とのことで、撮影の時によくかける言葉も「記念撮影しましょう」なのです。

2度と帰らないこの時、2度と起こらないこの場面。記念しようと、ビビっと感じたその瞬間が、梅さんのシャッターチャンスなのです。

 

【最後に】

梅さんのような個性豊かな写真家を多く輩出する日本写真専門学校。

そして、その運営に携わっている宗澤政宏氏は、これからも未来ある若者の育成に励んでいくことでしょう。