【要約】
この記事では、宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校の卒業生の活躍をご紹介しています。
【はじめに】
宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校は、長年にわたって写真界に数多くの優秀な人材を輩出してきたことで知られています。
今回も、過去の記事に引き続いて、そんな日本写真映像専門学校の卒業生のなかからピックアップして、その方の活躍をご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、楓大介さんです。
【日本写真映像専門学校の卒業生・楓大介さん】
楓大介さんは、日本写真映像専門学校を卒業後、漫才師の横山やすしさんなど、関西を中心にドキュメントの制作に従事したほか、日本写真映像専門学校の講師などを務めた方です。
【書芸家とコラボで個展を開催】
そんな楓さんが開いた個展のひとつが、「書家 牧田悠有展」です。
これは、書芸家の牧田悠有さんと写真家の楓さんが2人で開催した個展です。
書を「アート」として位置づけ、新たな可能性を求めイタリアやアメリカにも活躍の場を広げてきた牧田さん。人物描写に定評があり、芸能人やスポーツ選手ら幅広い層の撮影を手がける楓さん。この2人がタッグを組みました。
撮影期間約1年にわたって共に京都や滋賀、時には北海道まで足を延ばし、牧田さんは自然の息吹を筆に、楓さんはそんな牧田さんの姿をとらえました。こうして生まれた書と写真、40点あまりが出来上がりました。
振り返ると、2人の出会いは、牧田さんが、PR写真を楓さんに依頼したことからはじまりました。楓さんは「書家」という対象は初めてで、女性をじっくり撮り続けたこともなかったといいます。「ちょうど書に関心を持ち始めた時。それに彼女は、ちょっと違うぞ、と思わせる表情をしていた。
この人を被写体に、女性に挑戦したいと思ったわけです」と話します。
1月、深夜の北海道。身を切るような冷たさの中、雪に埋もれてシャッターを押しました。「いい表情が撮れた」と楓さん。
この後、牧田さんは「北の雪」の字を和紙にぶつけました。
3月、岡山県の山を散策しながらの撮影。木が新芽を出すさまにイメージがふくらみます。画面の中の牧田さんのひとみは柔らかい光を帯び、その時に拾った木の枝で「松」「竹」「梅」の3部作を書き上げました。
「書というと、どうしても部屋の中にいて造形だけに関心が向き、型にはまったものになりがち。
今回、被写体になって各地を旅するうちに、こんな固定観念から解き放たれたように思います」と牧田さん。「写真と書、自然の中から生まれた作品の数々を楽しんでもらえれば」との思いで開催された個展は成功に終わりました。
【落語家とコラボした作品を発表】
またあるときは、こんな作品も手掛けています。
写真家の楓さんが撮影した動物の写真に、落語家の桂ざこばさんがせりふを考えた共作展「『ワタシト……』―動物たちのひそひそ話―」です。
被写体のゾウやチンパンジー、アシカなどは、楓さんが娘さんを喜ばせようと動物園で撮影したもの。表情やしぐさを巧みにとらえており、「どんな話をしているのか」と空想を巡らせながらシャッターを切ったといいます。
知人の桂ざこばさんは、作品を見て“会話”を想像します。ライオンのあくびには「ファー オモロナイナァー」と添え、上を向いて寝そべるアシカたちには「見テミ、青イ空ヤナァ」と語らせ、ほのぼのとした印象に仕上げていきました。
まるで動物たちが本当に会話しているかのようなユーモラスな作品たちを見るために多くの人が足を運び、こちらも大盛況のうちに幕を閉じました。
【最後に】
楓さんは様々なジャンルの方とコラボをして、新たなジャンル・世界観の作品を生み出しました。
楓さんのように、自由な発想で物事を考えることのできる人材を輩出する日本写真映像専門学校、そしてその運営に携わる宗澤政宏氏の活躍、ぜひ今後もご期待ください。