【要約】
この記事では、宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校の卒業生の活躍をご紹介しています。
【はじめに】
宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校は、長年にわたって写真界に数多くの優秀な人材を輩出してきたことで知られています。
今回も、過去の記事に引き続いて、そんな日本写真映像専門学校の卒業生のなかからピックアップして、その方の活躍をご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、鋤田正義さんです。
【日本写真映像専門学校の卒業生・鋤田正義さん】
鋤田正義さんは、デヴィッド・ボウイさんや布袋寅泰さんなど、世界的なミュージシャンから圧倒的な支持を受けている写真家です。
ミュージシャン以外にも、コマーシャルや広告写真など幅広いジャンルで活躍しています。
【デヴィッド・ボウイさんとの出会い】
1972年、別のロックアーティストの撮影でロンドンにいた鋤田さんは、街角でボウイのポスターを目にします。
ボウイさんは、バイセクシャルであることを公言、派手なメイクとギンギラの衣装で「グラム・ロック」と呼ばれていたころ鋤田さんの目には、ロック歌手というよりはダンサーのように思えたそうです。
その後、ボウイさんに強く引き付けられた鋤田さんは、直接ボウイさんに撮影をオファー。ボウイさんがレインボー・シアターでコンサートを開く2週間前に初めて写真を撮影しました。
そのときに撮影した写真が、そのままレインボー・シアターで飾られることになりました。そこでボウイさんの信頼を獲得した鋤田さんは、その後カメラマンと被写体のスターという関係を超えた友情を築き上げていくことになります。
【AKB48のMVを撮影】
最近ではAKB48のミュージックビデオ撮影も手がけた鋤田さん。
引き受けたのはミーハー心からなのだとか。
きっかけは、映画監督の是枝裕和さんがAKBの『桜の木になろう』という曲のMVを監督することになったこと。
以前作品で是枝さんと共演していた鋤田さんは、そのMV撮影を担当しカメラを回すことになったそうです。AKBから5~6人のメンバーが出演したそうですが、特に印象深かったのが、AKBの不動のセンターだった前田敦子さん。
前田さんはあんまり笑い顔を見せず陰影があるため、映画や芝居に向いていると思ったそうです。そこで、前田さんの綺麗な笑い顔だけを撮りたいと思いカメラを回しました。
PVは友達の1人が亡くなっているという設定で、その亡くなった子と前田さんが、桜が散っている中で本当に楽しい青春を謳歌しているというシーンがありました。
これだけは印象に残るように、そしてあまり笑い顔を見せない前田敦子さんのきれいな笑い顔を撮ろう、と鋤田さんは試みました。
結果的には、前田さんの一番いい顔が撮れたと自信の持てる作品になったそうです。
【目の前にある風景を写真に収めたい】
いま撮影したいものは「目の前の人と目の前の風景」と語る鋤田さん。
ボウイさんを撮影していたのは、有名だったからではなく、友人だったから。
いま同じように有名人を撮りたいかと言われるとちょっと意味が違うとのこと。
そうではなく、目の前の風景の中に子どもと大人がいたり、赤ちゃんと乳母車があったり、そういった風景をシャッターに収めたいと思っているそうです。
【最後に】
デヴィット・ボウイさんやAKB48など、国内外を問わず著名なアーティストの作品を撮影し続けている鋤田さん。
その原点には、日本写真映像専門学校で学んだ撮影の技術がありました。鋤田さんのように、世界で活躍する人材を、日本写真映像専門学校は輩出し続けることでしょう。
そして、その運営に携わる宗澤政宏氏も、今後より一層活躍の幅を広げていくことでしょう。