宗澤政宏がお届けする、社会貢献に関する紹介

日本写真映像専門学校を卒業した人々㊷

【要約】

この記事では、宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校の卒業生の活躍をご紹介しています。

 

【はじめに】

宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校は、長年にわたって写真界に数多くの優秀な人材を輩出してきたことで知られています。

今回も、過去の記事に引き続いて、そんな日本写真映像専門学校の卒業生のなかからピックアップして、その方の活躍をご紹介していきます。今回ご紹介するのは、梅佳代さんです。

 

【梅佳代さんとナスカイの生徒の出会い】

那須高原海城中学・高校の学生たちの日常を収めた梅佳代さんの写真集「ナスカイ」。全寮制であったこの学校でしたが、東日本大震災の影響で2017年3月に廃校となり、8人の卒業生が最後の生徒となりました。

 

そもそも梅さんがナスカイの生徒たちに出会ったのは偶然の出来事でした。中学生の写真を撮りたいな、と思っていた時期にたまたま会ったといいます。思春期の子は面白く、顔や態度、人間の形や精神の変化が短時間で見られるのが魅力だと語ります。一方、大人である梅さんはすでに成長を終えていて、言い換えればそれは死に向けて進んでいるという意味でもあります。そういった意味で、成長の途中、中高6年間のキラキラな時期に出会った学生たちに目撃したことは、とても面白かったといいます。特にナスカイは男子校であり、男子だけの生活という面でも興味深さがありました。

 

「全寮制の男子校は、漫画のような和気あいあいの雰囲気がありました。一方で、ナスカイの学生たちは勉強ができる子ばかりであり、凛々しく大人っぽい側面もあり特別感もあった」と語る梅さん。

 

とはいえ、基本的にはまだ子供で思春期のため、会うたびに「あれ?初めて会った?」といった距離感が生じる生徒もいました。思春期であることがバレバレなのに生徒自身はそれに気づいていないところも思春期らしいところでした。

生徒たちからは、「たまに来るあの謎の女、ちょっと有名らしい、と思われていたんじゃないかな」と振り返ります。

 

【キャンパスノート風のデザインを採用!】

そんな「ナスカイ」ですが、写真集のデザインはキャンパスノートに学生生活をスクラップして貼り付けたような仕上がりになりました。この案はデザイナーの中島英樹さんのアイデアだったといいます。写真集らしくないデザインとなりましたが、梅佳代さんがこのアイデアを聞いたのは、デザイナーの中島さんとはじめて打ち合わせをしたときのことでした。「中高生といえば、キャンパスノートでしょう!」という話を聞いた梅さんは、「可愛くて、楽しい感じで、すぐに気に入った」といいます。

 

その際、中島さんからこんな構想も聞きました。「通勤中のサラリーマンが、本屋で写真集を見つける。しかし、キャンパスノートがどうして本屋に陳列されているのかはわからない。一日中、サラリーマンはそのことが気になって仕方がない。そして帰宅途中に本屋に立ち寄り、ふと見ると写真集だったことを知る…」。

 

梅佳代さん自身は、学生のときにロゴが縦になっているキャンパスノートを使っていたそうです。勉強をしていた、というよりは、ひたすらこの時間が続くと思われるほど無になって黒板の文字を書き写すといった感じだったので、ナスカイの出版に際してようやく初めてキャンパスノートにしっかり向き合った、と笑って話します。

 

【さいごに】

思春期を過ごすナスカイの生徒たちのリアルな日常を写真に収めた梅佳代さん。この写真集はナスカイの生徒たちにとっても若き日の思い出のひとつになったのではないでしょうか。宗澤政宏氏が運営に携わる日本写真映像専門学校の卒業生の活躍に今後もご期待ください。