【要約】
この記事では、宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校の卒業生の活躍をご紹介しています。
【はじめに】
宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校は、長年にわたって写真界に数多くの優秀な人材を輩出してきたことで知られています。
今回も、過去の記事に引き続いて、そんな日本写真映像専門学校の卒業生のなかからピックアップして、その方の活躍をご紹介していきます。今回ご紹介するのは、浅田政志さんです。
【人生の大切な瞬間を切り取る、結婚式での撮影】
浅田さんが上京してきてはじめてした写真の仕事は、結婚式のスナップ写真を撮るアルバイトだったそうです。それ以来、浅田さんは結婚式関連の写真を100回以上撮りました。いまでも親友が結婚するときなどは必ず写真を撮りに行くそうで、浅田さんなりに結婚写真にはこだわりがあります。
結婚式というのは、新郎新婦の両家が永遠の契りを買わず、一生に一度しかないイベントです。そのときにしか着られない衣装を着て、奥さんはいままでで一番美しく輝いた姿を披露することになります。だからこそ、写真家としては新婦自身も驚くようなキレイな写真を撮ってあげたいと考えているそうです。
しかし、裏を返せば「今日はうまく撮れませんでした」ということがあってはいけません。かけがえのない結婚式はやり直しがきかないからです。責任は重大ですが、新たな家族が増える瞬間に立ち会えるのは非常にやりがいがあり、興奮する瞬間だそうです。結婚写真というのは、一生大切にしてもらえるものです。これは、撮り手である写真家にとってこれ以上ない魅力とも言えます。
浅田さんが結婚式で好きなのは、新婦が両親に宛てた手紙を読む瞬間だそうです。結婚式の前から、何をしゃべろうか文章を必死に考え、これは印象的なエピソードだから入れよう、いままで苦労をかけて申し訳ないという気持ちも言おう、見守ってくれたことへありがとうの気持ちを伝えよう…など、考え抜いた手紙です。
多くの場合、それだけ必死に考えた手紙は、途中で泣いてしまって読めなくなってしまうのですが、それほどまでに気持ちがこもっている文章は聞いている浅田さんにも思いが伝わり、こちらまで涙が出てくるそうです。両親に手紙を書いていままでの感謝を伝える機会なんてそう多くはありませんし、ましてやその手紙を多くの人の前で読むことなんて結婚式ぐらいしかありません。
浅田さんは手紙を読んでいる瞬間の新婦の表情はもちろんですが、その手紙を聞いているお父さんお母さんの表情にも注目しています。嬉しいのだけど、どこか寂しくもある、そんな複雑な感情をした両親と、それを聞いている出席者が生み出す独特の空間。そんな空間を味わえることに、浅田さんは魅力を感じています。
浅田さんは式中、あらゆるところを動き回って撮影をしているので、飲み食いをすることはなく現場としては一番疲れるのですが、だからこそ心のなかで「任せてくれ!」という想いになるそうです。
実は浅田さんの下には、「結婚式を挙げない代わりに写真を撮って結婚生活のスタートを残しておきたい」という依頼も届きます。結婚式を挙げない理由はいろいろで、シンプルに式を挙げたくないという人や、お金や家庭の事情、または2度目の結婚だから公には開けないという人など、様々です。
ある夫婦から、写真で結婚生活を始めたいという依頼を受けて打ち合わせを繰り返し、最終的に結婚式のシチュエーションを作って撮影をしようということになりました。本物の結婚式のようにお金を使わなくても、手作りの道具で雰囲気を作ることができ、夫婦にとってひとつの節目になりました。
【さいごに】
日本写真映像専門学校と宗澤政宏氏は、今後も素晴らしい写真家を育て続けることでしょう。