【要約】
この記事では、宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校の卒業生の活躍をご紹介しています。
【はじめに】
宗澤政宏氏が運営に携わっている日本写真映像専門学校は、長年にわたって写真界に数多くの優秀な人材を輩出してきたことで知られています。
今回も、過去の記事に引き続いて、そんな日本写真映像専門学校の卒業生のなかからピックアップして、その方の活躍をご紹介していきます。今回ご紹介するのは、浅田政志さんです。
【なんでもない風景にも個人の思い出があった】
三重県の活性化を目的としたサイト「FAMIE」のなかに、「浅田政志のみえよみえよ」というコンテンツがありました。「みえよみえよ」とは「三重よ見えよ」という意味で、県内に住んでいる方が、自分が一番好きな光景を400文字程度の文章で応募すると、その文章をもとに浅田さんがその場所に出向いて風景を撮影し、投稿者にプレゼントするという企画でした。たとえば、亀山市にある坂道だったり、伊勢の宮川とそこから昇る朝日だったりを撮影しました。
400文字という短い文章ですが、そのなかには投稿者が独自の視線で見た風景が愛情たっぷりに描かれており、その文章を良く読んで撮影すると、なんでもない風景が魔法のように輝いてみえるからなんとも不思議です。
浅田さん自身が三重県に住んでいたころは、「こんな田舎…」と思うこともあって、都会の風景にあこがれていたことも多かったそうですが、いま県内を撮影するようになると、当時の自分が嘘のように魅力的な景色に写るそうです。
浅田さんが一番好きな光景は、小さいころからよく散歩に出かけていたヨットハーバーの赤い灯台と海の風景だそうです。この風景も他人から見ればなんともない景色ではありますが、浅田さんにとっては世界中を旅しても見られない絶景なのです。そんな風に、個々人の思い出とともに三重県を旅するのも楽しいといいます。
【日本全国のお守りを撮影する仕事】
人物を撮影することが多い浅田さんですが、たまに物を撮ることもあります。日本全国の神社の授与品や郷土玩具などを一堂に集めた「日本のお守り」という書籍の撮影をしたこともありました。
手のひらサイズのだるまや動物、奇妙なお面や置物、素材も木や紙、粘土など様々ですが、妙に可愛らしく懐かしい空気管で、写真映えするそうです。三重県でいえば、クスノキをノミで彫った伊勢の干支守や、五つ木瓜に梅花の社紋がキラリと光る猿田彦神社のお守りなどを撮影しました。
撮影の際には、お守りを観察しながらその由来や雰囲気を感じつつ撮影場所を思案します。お守りが生き生きとするような場所を見つけると撮影開始。3か月で140点ほどのお守りを撮影するなかで、日本人の古の気持ちが伝わってきたといいます。
昔から日本には数えきれないほどたくさんの神様がいて、けんかもせずに共存しながら、土地に根付いて親しまれてきました。「少しでも幸せな生活がおくれますように」という、誰しもが持つその感情の表れがお守りの姿となり、何百年と受け継がれる。今も、その思いは同じであるように思います。
日本にはむかしから数えきれないほどの神様がいて、喧嘩せず共存しながらその土地に根付いて共存してきました。「少しでも幸せな生活が送れるように」という感情がお守りとして姿に現れ、何百年と受け継がれてきたのです。そんな願いはいまも変わらないはずだ、と浅田さんは言います。
もっと幸せを願っても良いはずだし、もっと祈っても良いはず。しかし重要なのは、欲張っていろいろ願うのではなく、本当に願い、祈りたいことを祈願したいことは何なのかを、自分のなかで問いかけることではないか…と浅田さんは考えています。
【さいごに】
日本写真映像専門学校と宗澤政宏氏は、今後も優秀な写真家の育成に励んでいくことでしょう。